月別アーカイブ: 8月 2011

やくざの集まる法律相談所

私も望まずして暴力団関係の仕事をすることがある。私はそれほどやくざアレルギーはないのだけれど,やくざの行列のできる事務所だと一般の依頼者が寄りつかなくなりそうなので気を付けたい。 世の中は島田紳助芸能界引退のニュースで大騒ぎしている。同氏が司会を務めていた番組は今後も継続の予定であるという。 政治,金融,医療,スポーツ界,芸能界を含め,世の中は反社会的勢力にますます厳しくなっている。暴力団関係者との付き合いがあれば,政治家や上場企業役員はその地位追われたり,芸能人であれば芸能界から引退せざるを得なくなるということについては今では常識だ。 だから,私は,かつて傷害事件で謹慎経験もある島田氏が暴力団との付き合いがあったことも,そして暴力団との付き合いが発覚することになって島田氏が芸能界を引退するとのニュースを聞いても,特に驚くこともなかった。 ところで最近海老蔵氏の歌舞伎復帰のニュースがあったが,暴走族関係者と飲んでトラブルを起こしたにもかかわらず,歌舞伎界が海老蔵をかばって復帰させたことは正直驚きだった。このことは,如何に歌舞伎界が世のコンプライアンスの流れから外れているかを物語っている。海老蔵を早期に復帰させた歌舞伎界のこの決断が後に大きな失敗にならないことを祈るのみだ。 私はテレヴィはほとんど見ないので,実はあまり紳助ニュースには興味がない。 ということで映画の話。 昨日は仕事を何とか終わらせ,新宿のK’s cinemaで上映中の「二人のヌーヴェルバーグ」という映画を見てきた。内容は映画に新しい風を呼び起こした2人の映画監督トリュフォーとゴダール,その二人の鮮烈なデビューやカンヌ映画祭での共闘,そして二人の決別が数々の映画スターや作品の紹介とともに描かれていた。1968年カンヌ国際映画祭粉砕事件の様子も出ていて,この事件がフランス5月革命に波及したということも語られていた。 この映画はほとんど観客がいなかったが,とても素晴らしい映画だったことは間違いない。この映画を見ながら,私は先週の日曜日のお台場で行われたフジテレビの韓流偏向放送への抗議デモのことを思い出していた。このデモの流れはさらなる暴動の流れにつながっていくのではないかと,東京の動きを1968年のパリに擬えたりしている。 不思議なことに,お台場では千人規模の過去に例のないデモが行われたにも関わらず,テレヴィでのニュース報道や新聞報道は皆無だったらしい。日本もかなりの情報統制国家なのだと実感した。それにしても島田紳助氏の記者会見はほとんど全てのテレビ局が中継し,ニュースでも長時間取り上げていたが,それほど重要な問題なのか,とても疑問だ。そのようなテレビ局による放送すべき情報選択が何を意味しているのかについて,視聴者はもっと良く考えるべきである。テレビ局というのは視聴者達にその興味の中心が芸能界にあることを思いこませることに一生懸命で,テレビ局のやり方に批判的な人間を増やす助けをすることは絶対にしない。島田氏のニュースと偏向放送抗議デモの報道の扱い方の違いぶりをみて,そんなことを考えていた。 私は小さい頃「開運何でも鑑定団」という番組が大好きで毎週家族で見ていた。鑑定士の先生方も司会者と暴力団とのつながりまでは見つけることができなかった。石坂浩二を含めた鑑定団たちは毒舌芸人のテレヴィ番組司会者としての適性を見極める鑑識眼がなかった点で,何でも鑑定できるわけではないことが分かった。紳助氏引退後もテレヴィ番組は存続するとの報道があるのだけれども「開運何でも鑑定団」の地方イベントである「出張何でも鑑定団」はその名称を「組長とんでも鑑定団」くらいに変えるべきだろう。 こんなオチじゃ紳助師匠に叱られるで。 タツゾー

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タツローの音楽論を批評する~レッツダンスベイビィ~

ユニクロがONE PIECEとのコラボレーションTシャツをやっているのは知っていて,いったい誰が着るんだろうと思っていたら,お盆で実家に帰ってきた兄貴が着ていてびっくりした。 今日の日経夕刊文化面には「震災,変わる創作者の表現」と題して先日6年ぶりのニューアルバムを発表した山下達郎氏のインタービューが掲載されている。 達郎氏は,3月の震災があってから,大衆音楽家の役割を考え,ポピュラー音楽は大衆に奉仕する義務があり「人々を励まし,元気を与え,癒す」という役割を果たす必要があると考え,新作「Ray Of Hope」を作ったとのことだ。要するにポップミュージシャンはライドオンタイムでなければならないということだろう。 達郎氏によれば,前衛芸術は,今のような局面になると力を失うとのこと。それは「人々のこころがよじれてしまっているときによじれた表現は無用。アバンギャルドというのは安定の中でこそ,アンチテーゼとして機能する」からだという。 今回の作品もそうだが,最近の達郎氏の作品には,80年代のような輝きは無くなってしまっているし,私はそれほど好きではない。 今日は時間がないので,あまり長く書いている暇がないのだけれども,私は達郎とは考えが違う。こんなときこそアヴァンギャルドなクリエイターたちはもっともっと活動を続けていかなければならないと思う。 この時代には,みんな頑張ろう,人にやさしくという作品が良くて,とげとげしい内容の作品は力を失う,などと考える必要はない。達郎氏もいうように「創作者の表現は変質を迫られる」だろうけれども,それはこの震災が境となるはずがない。 岡本太郎の明日への神話への落書きをしたアート集団がいいとは思わないけれども,震災を機に前衛芸術家たちが静かになってしまうとすれば残念だ。 個人的な意見としては,達郎氏はこれからも,悲しさをほほえみに見事すり替える,鮮やか魔術のようなエッジの効いた作品をどんどん作ってほしい。 震災だからって人を励ます曲ばかりを作る必要はない。 そんなハゲましてばかりいると,ますます。。。 タツゾー

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もし私が菅首相の弁護人になったら。

先日,国選弁護でやくざの被疑者の示談交渉に行ったところ,被害者から「なんでこんな悪い奴を守るんですか,それが仕事だからしょうがないんですか」と聞かれた。 世の中には嫌われ者がいる。ホームレス,やくざ,そして去っていく総理大臣。 嫌われている人びとも,皆とても愛すべき一面を持っていたりするものだ。 今日で震災発生から早5か月。とうとう菅首相も今月末をめどに退陣をするとのこと。 テレヴィや新聞では,菅首相は総理大臣の地位にしがみついてみっともない,首相としての能力云々ではなく人間としてどうかしているとか,様々なバッシングを受け,盟主からもペテン師と呼ばれるなど一般的評価はガタ落ちになってしまっているが,私の意見は少し違う。 震災発生直後から,菅首相には,半端ではないバッシングの嵐が浴びせかけられ,避難所を巡れば被災者からの批判を受けて深々と頭を下げ,各方面からは無能無能と言われながらも,最後まで泣き言の一つも言わず職務を全うした彼の強さには感心する。泣き言を言わない,職務を放棄しない,逃げないという姿勢は実はとても大変なことで,そういう菅総理の一面を評価する人がいてもいいのではないだろうか。 私はこの1か月ほど,仕事に追い込まれて体調不良が続き,いつかの安倍晋三元首相のように具合の悪さが顔に出てしまって,接見に行くと被疑者達から心配されるほどだったけれども,そんなつらい時もスナックのママや友人のマダム達に支えられ,何とかピンチを脱した気がする。 原発の事故が収束しないのは,水素爆発が起きた時から既に決まりきっていたことで,首相の手腕とは関係がないし,他の議員が総理大臣をやっていたら,おそらくもっと早く職務を投げ出して,今頃解散総選挙でもしていたくらいで,到底復興への道筋がつくこともなかったと思われる。 本日の朝刊によれば,公債発行特例法や再生エネルギー特別措置法案も成立の見込み,また地盤改良費を支援するための液状化救済の新法案も秋に臨時国会に提出することになるという。大局的に見れば,スピーディに震災対応に動いたと好意的に評価したい。 テレヴィや週刊誌は,「菅は無能」と批判し,「枝野はよくやっている」「なでしこジャパンとチャン・グンソクは手放しで素晴らしい」と褒めちぎっているが,私は,むしろ菅首相の頑張りをもっと褒めてあげたい。総理大臣の苦労は,AKB選挙で悔し涙を流したあの子や国民栄誉賞を取ったサッカー選手の面々とはくらべものにならないものだ。最近はマスコミだけではなく,「一億総2ちゃんねらー化」と表現したくなるような,「自分のことは棚に上げて,とりあえず批判しろ」という匿名の誹謗をする一般人がネット上であふれている。 個人的には今の日本は「マスコミの幼稚化」という問題があるのではないかという気がしている。すなわち,マスコミが「待つこと」,「よくわからないこと」を我慢することができなくなり,情報が入らなければ,「隠している」,「情報提供が不十分だ」と批判し,拙速な情報提供を煽って不正確情報でも引き出そうとしたり,裏付けを取らずに誤った情報を流したりしている。さらにタチが悪いのは,提供した情報が誤りであったとしても,国民の関心は次の新しい情報に移っているので,十分な訂正措置や謝罪を行わず,また新たな特ダネを見つけたりやバッシングを再開し始める傾向が強いことだ。 そんな平成無責任情報時代だからこそ,これからを生きていくには情報によるバッシングへの打たれ強さが必要になってくる,というのが今日の私の結論だ。 褒められることは少し頑張ればだれでもできるが,批判に耐えることは誰しもができることではない。震災後の菅首相の姿勢から勉強させていただいた。 マスコミ各位におかれましては月末に退陣する菅首相には何卒寛大な論評にてこき下ろして頂けるよう心よりお願い申し上げます。 ということで,編集長,ここは懲役2年でどうすか。 タツゾー

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