電気を大切にネ

東京電力に勤めている人にこのような質問をしたことがある。
「でん子ちゃんは『電気を大切にね』と言いますが東京電力的には、大切にされると電気料金の収入があがらないから良くないのではないですか?」

本日の日経は5面(経済)より

「電力25%削減」軽減探る 供給量上積み見極め 経産省、週内にも判断

今年の夏は東京電力管内での電力供給量不足が予想されることから、電気使用制限措置がとられることになっている。経済産業省は週内にも電力の大口需要家に対し、電力事業法の電気使用制限措置の瞬間最大使用電力25%削減の目標を引き下げるか判断するという。近頃、この電力使用制限措置が騒がれているが、私はこの措置が一体どんな措置かがよくわからなかった。
電力事業法27条はこのように定めている。
 第二十七条  経済産業大臣は、電気の需給の調整を行わなければ電気の供給の不足が国民経済及び国民生活に悪影響を及ぼし、公共の利益を阻害するおそれがあると認められるときは、その事態を克服するため必要な限度において、政令で定めるところにより、使用電力量の限度、使用最大電力の限度、用途若しくは使用を停止すべき日時を定めて、一般電気事業者、特定電気事業者若しくは特定規模電気事業者の供給する電気の使用を制限し、又は受電電力の容量の限度を定めて、一般電気事業者、特定電気事業者若しくは特定規模電気事業者からの受電を制限することができる。

そして同条の「政令で定めるところ」の「政令」というのが電気使用制限等規則というものらしい。
この規則では、いわゆる大口需要家について「一需要設備についての契約電力が五百キロワット以上であるもの」と定義されている(1条)。
また、同規則は、制限の方法として、使用最大電力の限度設定(2条)、用途に応じた使用制限(3条、広告灯、電飾、ネオンサイン、ショウウィンドウ用照明設備のための電力使用制限) 、日時を定めてする使用制限(4条、平日や時間帯を決めて使用制限を行う)などを定めている。電力使用制限の実効性を担保する手段として、大口需要家等に対し、「経済産業大臣が指定する期日までに、それぞれ様式第一又は様式第二により、当該制限が行われた期間における電気の使用状況に関する報告書にその写し二通を添えて、所轄経済産業局長等に提出しなければならない。 」として使用状況の報告を義務付け(6条)、電気事業者から電力供給を受ける場合には「一の需要設備の受電電力の容量が経済産業大臣が指定する容量以上の受電電力の容量をもつて一般電気事業者等から受電をしようとする者又は現に一般電気事業者等から受電をしている者であつて増加しようとする受電電力の容量が当該指定する容量以上である者は、経済産業大臣が指定する期間においては、受電開始の三十日前までに、①  受電電力の容量及び受電開始の日、②  需要設備の設置の場所を所轄経済産業局長等に届け出なければならない。」として受電届出義務を規定する(7条1項)。そして届出の内容から「当該受電が電気の供給の不足をもたらし、公共の利益を阻害するおそれがあると認められるときは、その事態を克服するため必要な限度において、当該受電の開始前に限り受電をしようとする容量を削減すべきことを勧告することができる。」とのこと(7条2項)。
経済産業局長の勧告は行政指導であって強制力はないが、おそらく従わなかった場合には公表なども予想され、社会的責任の観点、マスコミのバッシングを恐れ、事実上の強制力をもつと思われる。要するに、この勧告はでん子ちゃんの「電気を大切にネ」とはちょっとわけが違う。

これまで節電は良いことと考えられていても、その理由はもっぱら節約目的くらいにしか考えられていなかった。私はもともと節電家だったのだが、あまり節電のことをがみがみいうと、「あの人はケチくさい」と女性からは嫌われる傾向があるような気がしていた。おそらく、節電が美徳と考えられるようにり、胸を張って節電をできるようになったのは、震災があってからだと思う。
地震後、でん子ちゃんのCMは放送されなくなってしまったが、節電が重要課題の今こそ国民的節電キャラクターのでん子を登板させるべきだと思う。出番がなくなってしまったでん子は、こんなことを考えているに違いない。

「でん子も大切にして」

タツゾー

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