タツローの音楽論を批評する~レッツダンスベイビィ~

ユニクロがONE PIECEとのコラボレーションTシャツをやっているのは知っていて,いったい誰が着るんだろうと思っていたら,お盆で実家に帰ってきた兄貴が着ていてびっくりした。

今日の日経夕刊文化面には「震災,変わる創作者の表現」と題して先日6年ぶりのニューアルバムを発表した山下達郎氏のインタービューが掲載されている。
達郎氏は,3月の震災があってから,大衆音楽家の役割を考え,ポピュラー音楽は大衆に奉仕する義務があり「人々を励まし,元気を与え,癒す」という役割を果たす必要があると考え,新作「Ray Of Hope」を作ったとのことだ。要するにポップミュージシャンはライドオンタイムでなければならないということだろう。

達郎氏によれば,前衛芸術は,今のような局面になると力を失うとのこと。それは「人々のこころがよじれてしまっているときによじれた表現は無用。アバンギャルドというのは安定の中でこそ,アンチテーゼとして機能する」からだという。
今回の作品もそうだが,最近の達郎氏の作品には,80年代のような輝きは無くなってしまっているし,私はそれほど好きではない。

今日は時間がないので,あまり長く書いている暇がないのだけれども,私は達郎とは考えが違う。こんなときこそアヴァンギャルドなクリエイターたちはもっともっと活動を続けていかなければならないと思う。
この時代には,みんな頑張ろう,人にやさしくという作品が良くて,とげとげしい内容の作品は力を失う,などと考える必要はない。達郎氏もいうように「創作者の表現は変質を迫られる」だろうけれども,それはこの震災が境となるはずがない。
岡本太郎の明日への神話への落書きをしたアート集団がいいとは思わないけれども,震災を機に前衛芸術家たちが静かになってしまうとすれば残念だ。

個人的な意見としては,達郎氏はこれからも,悲しさをほほえみに見事すり替える,鮮やか魔術のようなエッジの効いた作品をどんどん作ってほしい。
震災だからって人を励ます曲ばかりを作る必要はない。
そんなハゲましてばかりいると,ますます。。。

タツゾー

関連記事

カテゴリー: 文化   タグ:   この投稿のパーマリンク